カメラ機材

ZHIYUN CX100のテスト

hpo_ken

先日、「ZHIYUN」から新しい100WバイカラータイプのモバイルLEDライト「CX100」が発売されました。すでに販売されていた「MOLUS X100」の廉価版のようです。

「MOLUS X100」と同様、薄型の形状で鞄への収まりはいいのではないでしょうか。

実際に触ってみて感じた「MOLUS X100」との違いについて、「CX100」は、(1) バッテリーの取り外しができないのと、(2) 本体背面に液晶がありません

この記事を書いている時点で手元には「CX100」しかなく「X100」は展示会などで触った程度ですが、上記2点のほか質感などにも少しコストダウンを感じます。

色温度や光量を変更するノブも、少し頼りない印象です。

付属品は、専用のリフレクターシリコン製のドーム型ディフューザー充電用のUSB-Cケーブルです。

リフレクターは反射率の高いメッキ加工。スペック上の光量を稼ぐために、配光はかなり中心にスポットができる形になっています。

シリコン製のディフューザーは、リフレクターの縁に引っかけるような作りで簡単に取り外しできます。

配光テスト

リフレクター無し、リフレクター有り、ディフューザー有り、の3パターンで配光テストをしました。

▼テスト環境
・本体は壁から1m程の位置
・光量100%
・カメラの露出は固定
・ホワイトバランスは太陽光モード

リフレクターは中心照度が高く、途中で明るさに段が付くような感じでした。メッキリフレクターだとこういう配光になりがちですね。バウンスできないときは、ディフューザーが便利かと思います。

出力テスト

出力ノブは0~100%表記ですが、大体10%ぐらいの所から点灯します。1%ぐらいから点灯してくれたら良いのですが…。

それぞれの出力露出値は、下記の表をご参考ください。
ISO400でシャッター速度は1/60で計測しています。

光量テスト(最小が10%付近で点灯) 灯体から1mで計測

出力リフレクター無しリフレクターありリフレクター+
ドームディフューザー
10%F2.8 9/10F8.0 9/10F2.8 1/10
20%F4.0 6/10F11F2.8 7/10
40%F5.6 5/10F11 7/10F4.0 5/10
60%F8.0F16 2/10F5.6
80%F8.0 3/10F16 6/10F5.6 3/10
100%F8.0 5/10F16 8/10F5.6 5/10
CX100光量変化

色温度変化

▼2700K

▼5000K

▼6500K

色温度はメモリが6段階ほどありますが、「X100」と違い平面液晶がないので毎回同じ数値に合わせるのは難しいと思います。目測で合わせるか、カラーメーターがあると良いのではないでしょうか。

下記、カラーメーターで計測した表です。

リフレクター無しリフレクターありリフレクター+ディフューザー
色温度RaR9CCi色温度RaR9CCi色温度RaR9CCi
2700K263097.4820266397.482.30.1G261397.485.70.1G
3500K34429696.30.7G352796.195.80.6G332296.496.90.5G
4300K409395.789.50.7G42469689.90.6G387896.291.70.5G
5000K475396.1880.6G491396.589.80.6G449996.791.10.4G
5600K554195.989.90.6G572596.693.70.4G503296.795.60.3G
6500K642997.197.20.4G662197.396.90.3G574997.497.90.2G
CX100色温度変化


上記表のCCiは補正値なのでGが付いていたらマゼンタ被り、Mが付いていたらグリーン被りしています。気になる人は0.2ずれぐらいで気になるかも。
グリーン被りしてるよりは良いかなと個人的には思っています。

100%点灯で大体40分ぐらいは持ちました、USB-C PD給電も可能なので100W以上出力出来るACアダプターやモバイルバッテリーなどを使えば長時間点灯も可能かと思います。
この製品ではなく他のバッテリー内蔵LEDライトでのテストでは内蔵バッテリーが少なくなると給電中でもちらついたりする物があるのでインタビューなど長時間録画なのではACタイプかVバッテリー給電の物の方が安心かも知れません。

100Wとなかなか明るさもあるのでメインライトに使うもよし、補助光に使うもよし。
カバンの中に入れておくと良いかもしれません。

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